6月の梅雨入り近く、山形県寒河江市にある農園、長岡ファームさんを訪れました。リッラベッケンバイヤー大澤さんの仕事仲間にファームのご親族がいらっしゃるご縁で、さくらんぼ狩りを特別に体験させていただくことになりました。ドキドキ、ワクワク、農園に向かいました。その道すがら、あれ?そういえば、さくらんぼってどうやって身がついてるの?と素朴な問いが頭に浮かびます。恥ずかしながら今まで見たことあったっけ、と。。。何はともあれ、いざさくらんぼ狩りへ。
小高くなった坂道を上がっていくと、その先に広がるさくらんぼの木々。長岡ファームさんが見えてきました。可愛らしい赤い玉の連なりが緑の中に鮮やかな彩りです。農園に着くと先に到着していた大澤さんと長岡さんが出迎えてくれました。挨拶もそこそこに、さくらんぼのなるネットの中へ。
たくさんのさくらんぼを目の前に、お〜っと思わず声が出てしまいます。さくらんぼの果実は木の枝から出た柄に成っています。その柄はいくつかまとまって連なっています。中には2股に別れ、これぞさくらんぼといった柄付きもみられました。(思えば、さくらんぼの花付きも見たことないなぁ)
「こうやって実がついているんですね〜」と感心していると、長岡さんがもぎ方を教えてくれました。柄を上に持ち上げてもいで摘みます。実際やってみると柄の先が簡単に枝から外れました。今回体験させていただく品種は「佐藤錦」!待ちに待ったさくらんぼ狩りのスタートです。
さっそくひとつ取って食べてみます。甘〜い!美味しい〜!果汁もしっかり。ほのかな酸味でフレーバーが口いっぱいに広がります。食べたらそのまま種を地面に捨てていいよとアドバイスをいただき、次から次へと摘んでは食べ、摘んでは食べ。夢中になってしばしみんな無言に。息子は脚立に登って枝の上の方になっている実を狙い撃ち。すると、長岡さんが「紅王」という品種を持ってきてくれました。他の実よりも大きくどっしり。こちらも負けじと美味しい!続けて「紅秀峰」。これまた甘〜い!
今年は暖冬で雪も少なかったからエリアによっては不作だったそうです。冬は寒い期間がしっかり必要とのこと。今年は逆に猛暑日が多く、1つの柄に2つ果実が付く双子が多かったとも。ごく稀にスーパーのパックに紛れ込んでいるのを見たことがありますが、通常流通はしないそうです。私たちは出来上がった実を食べるだけだけど、農業は自然と一体、いろいろな手間がかかって美味しいさくらんぼができていることを改めて実感しました。
収穫で使われている籠
さくらんぼのあれこれを話していると、他にも「ナポレオン」っていう品種もあるよ、と持ってきてくれました。ナポレオンは酸味が強いから缶詰とかジャムとかにすることが多い、と教えてくれました。それでも十分に美味しい!昔ながらのさくらんぼといった感じかな。個人的には結構好みでした。
私たちが食べるのに夢中になっていたら、長岡さん自ら私たちの持ち帰り用パックを摘んでくれました。ものすごいスピードでぎっしりと詰めていきます。さすがの手捌き!(心ばかりですが、もちろんお支払いしました笑)
フルーツ狩りをすると毎回想うことですが、農家で食べる摘み立てが一番美味しく感じます。きっと農家さんの実際を見聞きしたり、その果実のなっている環境の中で食べているからかもしれません。この時期にしかできない貴重な体験を本当にありがとうござました。長岡フォームさんではさくらんぼの他に、「おおもの」という品種のとうもろこし、続いてりんご、ラ・フランスの栽培・収穫が続きます。オンラインで予約販売しているとのことで、さっそくとうもろこしを予約しました!楽しみ〜。
3年目(?)のさくらんぼの木々。本収穫にはまだ数年かかるそうです。